1ページ講座 関連職種の動向・1
作業療法士
古川 昭人
1
1熊本リハビリテーション学院
pp.44
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103429
- 有料閲覧
- 文献概要
我が国における作業療法士養成は,1966年の国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院の開校に始まり,現在33校(うち13校が医療短期大学部),毎年700名の卒業生を送り出せるまでになっている.これには,医療観の変化や社会情勢の変化を基盤にしており,診療報酬の制定と老人保健法の制定などにより,作業療法士のニードと職域は大きく拡大してきている.
これまで,厚生省では3回にわたる作業療法士需給計画の見直しを行なってきている.第一回目の1983年には1995年までに7100名の需要を見込んでいたが,老人保健法の制定により,1988年には7500名に需要数が増加した.さらに,1999年までに作業療法士数を15800名までに増加するという,「高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略(いわゆるゴールドプラン)」に基づいた需給計画の見直しが1991年8月に答申された.この供給計画では,現在700名の養成力を1995年までに2300名に増加させる方向で検討が為されている.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.