プログレス
未熟児に対する理学療法の進歩
江連 和巳
1
1埼玉県立小児医療センター
pp.45
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103430
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1.初めに
未熟児,新生児に対する理学療法は,欧米ではすでに1970年代後半から小児理学療法の新しい領域として行なわれてきており,本邦でも1980年代より一般病院や小児専門病院のNICU(Neonatal Intensive Care Unit)などにおいて行なわれるようになってきている.
このような背景として①近年における周産期医学,新生児医学などの進歩や,小児神経学の確立などに伴い,理学療法士,作業療法士などにも小児の感覚運動発達障害に対する専門的アプローチが要求されるようになり,「発達科学領域」における理学療法や作業療法といった新しい分野が出現してきていること,②発達障害児に対する(超)早期治療に対する関心,要望が高まり,その治療概念および技術が普及してきたこと.などを挙げることができる.ここでは,未熟児の定義とわれわれが取り組んできたNICUでの未熟児理学療法について概説する.
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