入門講座 画像のみかた・4
脳画像のみかた
吉尾 雅春
1
Yoshio Masaharu
1
1千里リハビリテーション病院
pp.615-625
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101450
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Q1.脳血管障害のCT画像の特徴は?
1.頭部のCT画像
頭部X線CT(computed tomography)画像は,頭部をX線が透過する時の度合いをコンピュータで合成して写真にしたものである.一般的なCT画像では,骨や硬膜および出血部位はX線が透過しにくいので高吸収域(high density area)として白く映る.脳室や梗塞部位はX線が透過しやすいので低吸収域(low density area)として黒く映る.骨の影響を強く受ける脳幹や小脳では画像が乱れること(骨アーチファクト)が多い.近年ではヘリカルCT(helical CT)によって三次元の画像も提供されている.
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