特集 21世紀の理学療法教育
私たちの取り組み
4.札幌医科大学における取り組み
吉尾 雅春
1
Yoshio Masaharu
1
1札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
pp.889-890
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105684
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1.カリキュラム改正
札幌医科大学保健医療学部では今回の厚生省指定規則の改正とは別に,4年前からカリキュラム委員会を設置して本学における教育のあり方について検討を重ねてきた.厚生省の指定規則も平成12年度に改正する動きがみられたことから,本学のカリキュラムもその時期を合わせて,平成12年4月に大幅改正を行うに至った.一般教育科目34科目,専門科目75科目,合計109科目で構成され,卒業要件は一般教育科目26単位以上,専門科目93単位以上,更に学科,一般教育科目,専門科目を問わず5単位,合計124単位以上の修得である.
その改正で特に力を注いだ具体的事項は,
1)学生の自主性を育成し,尊重する.
2)学生の積極的学習に要する時間を確保する.
3)学生の思考能力を高め,問題解決能力を高める.
4)講義時聞を削減し,学生のゆとりを生む.
5)効果的な講義にするために,1講義時間を60分にする.
6)学部全体で保健医療学を指向する.
7)医学部,他大学との単位互換を実現する.
などである.それぞれは独立した項目というよりは相互に関連し合うものであるので,以下の項目にまとめて,本学の特徴を紹介する.
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