入門講座 トランスファー技術・2
対麻痺・四肢麻痺者のトランスファー技術
安田 孝司
1
,
山嵜 敏夫
1
,
岡野 生也
1
,
篠山 潤一
1
,
山本 直樹
1
,
代田 琴子
1
,
安尾 仁志
1
,
永井 利沙
1
,
窪津 秀政
1
,
相見 真吾
1
,
奥平 由香
1
Yasuda Takashi
1
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター
pp.141-150
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101355
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はじめに
脊髄損傷者にとって,トランスファー(以下,移乗)動作は生活範囲の拡大を図るために重要な動作である.移乗動作の獲得は残存機能レベルに大きく影響されるが,年齢,性別,関節可動域,筋力,バランス,持久力,痙性なども関与し,プッシュアップ動作の可否によりその方法を決定することが多い.また,移乗動作を決定する際には,住環境や福祉用具などの活用についても考慮する必要がある.患者自立や要介助にかかわらず,適切な移乗動作の獲得の可否は在宅復帰にも大きく影響する1).
本稿では,脊髄損傷者における車いすからの移乗動作を中心に述べる.
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