講座 医療機器の活用と安全管理・2
ベッドサイドの医療機器と安全管理
嶋先 晃
1
,
伊藤 正憲
2
,
林 ナツノ
3
,
宮崎 裕士
3
,
柴田 恵三
4
Shimasaki Akira
1
1市立砺波総合病院総合リハビリテーションセンター
2市立砺波総合病院臨床工学科
3市立砺波総合病院集中治療室
4市立砺波総合病院救急・集中治療部
pp.151-158
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101356
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はじめに
近年,早期リハビリテーションの普及により,集中治療室(ICU)や急性期病棟などのベッドサイドで理学療法を行う機会が増えている.急性期の医学的治療と並行して理学療法を提供する場合,対象患者は様々な医療機器を用いて管理されていることが少なくない(図1).安全に理学療法を実施するには,患者の病態や治療に関する情報把握が重要である.われわれ理学療法士は,業務として医療機器を直接操作することはないが,患者を取り囲む医療機器の基本的な周辺知識はもち合わせておきたい.それは患者の状態把握やリスク回避のためにも有用となる.
本稿では,急性期領域で比較的使用頻度が高い医療機器を紹介し,理学療法士が注意すべき点について解説する.
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