入門講座 トランスファー技術・1【新連載】
片麻痺者のトランスファー技術
岡崎 大資
1
Okazaki Daisuke
1
1群馬パース大学理学療法学科
pp.53-63
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101337
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
トランスファー指導の状況
動作の捉え方で,理学療法士が他職種と異なる点の1つに,理学療法士は力学的視点による分析が可能であるということがある.さらに,患者の動作能力を熟知している理学療法士は,患者のもつ能力を最大限に引き出しつつ動作介助を実施することも可能である.
科学的な知識については学生や新人理学療法士も熟知しており,経験年数の高い理学療法士と大きな相違はみられない.ところが,臨床実習中の学生や新人理学療法士が動作介助に苦慮している場面をしばしば見かける.このことは,人の動作を客観的に分析し捉えることと,実際に動作介助や誘導を行うことには相違があることを示している.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.