特集 病棟理学療法の視点と実践
回復期リハビリテーション病棟における病棟理学療法
辛嶋 美佳
1
,
佐藤 浩二
1
,
衛藤 宏
1
Karashima Mika
1
1湯布院厚生年金病院リハビリテーション部
pp.639-645
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100998
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2000年4月の診療報酬の改定により,回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)が新設された.周知の通り,この病棟の目的は寝たきり予防と家庭復帰である.そしてこの目的達成に向けた手段は,リハの中心を訓練室から病棟に転換し,実用的な日常生活における諸活動の実現に向け看護師をはじめ他職種と協業を図ることである1,2).当院では制度新設の翌月に1病棟60床を開設して以来,この目的達成に向け職員一丸となって取り組んできた.この取り組みの中で,われわれ理学療法士の役割とはなにか,またどう関わることで患者の益となり,さらには関係職種との連携が円滑となるかを考え続けている.
本稿では,これまでの取り組みを振り返り,回復期リハ病棟における病棟理学療法について考えてみたい.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.