特集 介護保険対応の理学療法
特養施設(指定介護老人福祉施設)の理学療法
浜口 京子
1
,
吉本 晶子
1
Hamaguchi Kyoko
1
1特別養護老人ホーム三宝荘
pp.961-966
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100917
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介護保険施行以降,特別養護老人ホームの介護サービスは,暮らしの場であることや利用者主体であることに変わりはないものの,保険施設として提供するサービスから選択されるサービスへ,部分的サービスから統合的サービスへ,市場原理に基づいたサービスへの変革を遂げようとしている.しかし,介護という特殊性から,この新しいシステムには利用者も事業者も馴染みが薄く,大きな戸惑いがみられたこの数年だった.3年を経て,決して熟したとは言えないがサービスを利用する側の意識も状況も少しずつ変化し,今改めて提供する側の姿勢とサービスの質が問われているように思う.
介護保険制度の方向性
平成15年度は,介護保険制度の運営についての第2の見直し期である.
在宅サービスについては,制度の中核的な位置づけにある居宅介護支援(ケアマネジメント)の評価と,自立支援を指向する在宅サービス推進の観点から,訪問介護の見直しと評価,訪問リハビリテーションの評価,グループホームの夜間体制の評価を行うことになっている.
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