特集 介護保険施設と医療のあり方
介護老人福祉施設からみた今後の介護保険施設と医療
本永 史郎
1
1社団法人全国老人福祉施設協議会老施協総研/特別養護老人ホーム御薗寮
pp.121-125
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100483
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平成12年の介護保険制度開始から6年が経過し,平成18年4月には改正介護保険法も施行された.その間,「介護サービス」を取り巻く社会環境も大きく変化し,サービス利用者のニーズも多様化していることは,誰しもが認めるところである.また,平成15 から導入された施設入所の必要性の高い方の優先入所指針の導入により,介護老人福祉施設における利用者の重度化は一層進んでおり(図1),それに伴い利用者の持つ医療的ニーズは増大し多様化している.
一方,介護保険施設と位置づけられている「介護療養型医療施設」は平成 23 年までに廃止されることとなり,同時に医療療養病床の床数も削減されることになっている.これにより,これまで介護・医療療養型施設を利用していた方々も今後,介護老人福祉施設を利用することが想定される.
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