特集 整形外科疾患のクリティカルパス
腰椎後側方固定術のクリティカルパス―アウトカムと理学療法の現状と課題
石井 美和子
1
Ishii Miwako
1
1永生クリニックリハビリテーションセンター
pp.112-119
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100776
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クリティカルパスの背景には4つのアウトカムが存在するといわれる1).それは,臨床アウトカム(治療成績,合併症),顧客満足(患者満足,職員満足),在院日数,財務アウトカム(収支)であり,クリティカルパスはこれらを改善するために運用される道具である.その道具を使う側が臨床現場で最優先しなければならないことは臨床アウトカムを効率的に達成することではないだろうか.
腰部脊柱管狭窄症(lumbar canal stenosis;LCS)は近年の社会の超高齢化に伴ってますます増えつつある.その治療法の一環である理学療法は,保存的治療としてだけでなく手術が選択された場合にも術後療法として不可欠なものとなっており,理学療法の分野でもLCS術後の有益なクリティカルパスの運用が迫られている.本稿では,LCS術後のアウトカムの達成へ向けてその一端を担う術後理学療法について述べる.
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