Japanese
English
臨床経験
下位腰椎破裂骨折に対する後側方固定術の術後成績
Posterolateral Fusion for Burst Fractures of the Low Lumbar Spine
飯田 尚裕
1,2
,
斉田 通則
1
,
木村 長三
1
,
石田 直樹
1
Takahiro Iida
1,2
1釧路労災病院整形外科
2現:獨協医科大学越谷病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rosai Hospital
キーワード:
burst fracture
,
破裂骨折
,
low lumbar spine
,
下位腰椎
,
posterolateral fusion
,
後側方固定術
Keyword:
burst fracture
,
破裂骨折
,
low lumbar spine
,
下位腰椎
,
posterolateral fusion
,
後側方固定術
pp.1191-1196
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903392
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抄録:比較的稀なL4以下の下位腰椎破裂骨折に対する手術治療の成績を検討した.対象は1986(昭和61)年4月以降に当科で手術を施行した10例(L4:8例,L5:2例)で,手術時年齢は平均40歳であった.L4破裂骨折ではL4根障害5例,馬尾障害2例,L5破裂骨折ではL5根障害2例であった.手術は全例に後方除圧とinstrumentationを併用した後側方固定術を行った.経過観察期間は平均2年11カ月で,骨癒合は9例に得られ重篤な合併症は認めなかった.固定椎間の局所前弯角は術前平均23°が骨癒合完成時16°であった.椎体前縁に比し後縁の圧潰率が大きい例では局所の前弯が比較的維持されるが,椎体後縁に比し前縁の圧潰率が著明な例では最終観察時の局所前弯角が減少する傾向がみられた.後者のような例では後方法のみでは生理的前弯獲得が困難な場合があり,前方支柱再建術の併用を考慮する必要がある.
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