カラーシリーズ 整形外科手術・7
腰椎分離・辷り症に対する後側方固定術
三谷 晋一
1
,
永田 覚三
2
1健保総合川崎中病院整形外科
2横浜市大整形外科
pp.108-111
発行日 1975年2月25日
Published Date 1975/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905134
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腰仙部に行なう前方および後方固定に代る方法として,関節突起,横突起間を固定する後側方固定術(第1図)が多くの人により推奨されている,その利点として,①骨癒合率が高い,②Motor segmemの中心を固定するため,力学的に有利である,③特別な内,外固定を要しない,④広範な椎弓切除の際,同時に固定が行なえる,⑤早期離床が可能である.などがあげられている.従って,確実かつ安全な固定法が要求される脊椎分離・辷り症の固定に好適であり,また,広範な椎弓切除後の固定,固定術後の成績不良例に対する再固定にも有用である.ここでは私達の常用している正中切開法による本術式を,第5腰椎,第1仙椎間の固定を例にとって述べる.
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