特集 脳卒中片麻痺患者の歩行
脳卒中片麻痺患者の歩行分析法
濱本 龍哉
1
Hamamoto Tatsuya
1
1医療法人新さっぽろ脳神経外科病院
pp.17-19
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100760
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片麻痺患者の歩行は理学療法士にとって大きなテーマであり,これまでも様々な報告がある.歩行分析の方法としては,歩容の観察,歩行速度,歩行率,左右の歩幅,重複歩距離といった多くの臨床場面で可能な検査測定を基にしたものと,3次元動作解析機器,床反力計などの機器を用いたより詳細なものがある.多くの場合われわれは,機器を用いた研究報告などを参考に,臨床において観察された内容および測定可能な歩行のデータを運動学的,運動力学的な観点からとらえ,中枢神経系の障害を考慮したうえで分析している.
本稿では過去の文献を紹介し,片麻痺患者の歩行分析にあたっての考え方を整理していきたい.
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