講座 病態運動学―変形・拘縮とADL・1
下肢の複雑局所疼痛症候群とADL
伊藤 義広
1
,
木村 浩彰
2
Ito Yoshihiro
1
1広島大学病院診療支援部
2広島大学病院リハビリテーション部
pp.359-364
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100076
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複雑局所疼痛症候群(CRPS:Complex Regional Pain Syndrome)は1994年に国際疼痛学会が定義した反射性交感神経性ジストロフィー(RSD:Reflex Sympathetic Dystrophy)の新しい病名である1).過去に使用されていた病名や診断基準の変遷などの経緯から,臨床ではまだRSDが使用されることもあるが,多くの学術誌などではCRPSと表記されている.
CRPSは運動障害を伴うことはあるが常に変形や拘縮を伴うわけではない.また既に外傷による変形や長期ギプス固定による拘縮が生じていて,後から複雑局所疼痛症候群が発生することもある.
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