Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅵ.発達障害,心身症,精神疾患
3.複合性局所疼痛症候群
Complex reginonal pain syndrome
永井 章
1
NAGAI Akira
1
1国立成育医療研究センター総合診療部総合診療科
pp.703-706
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000636
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はじめに
慢性疼痛疾患の1つとして,複合性局所疼痛症候群(complex reginonal pain syndrome:CRPS)は線維筋痛症にならんで,小児においても重要な疾患の1つである。小児においては,成人以上にいまだその疫学,病因,病態,そして治療などに関しても不明な点が多い。また一方では,小児においては心理社会的な因子の関与も大きいとされる背景から,小児では本疾患を心理社会的なモデルで理解して対応していくことが必要である。また,とくに治療抵抗例,重症例では,本疾患を熟知している小児科医,麻酔科医,リハビリテーション科医,精神科医などと集学的な医療を検討していくことが重要となる。
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