検査法の基礎
可溶性インターロイキン2レセプター
伊田 美紀
1
,
櫻林 郁之介
2
1自治医科大学附属大宮医療センター検査部
2自治医科大学総合医学Ⅰ
pp.667-671
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902459
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新しい知見
サイトカイン測定の多くは,そのサイトカインが標的とする細胞を用いたバイオアッセイ法で行われていた.標的とする細胞は複数のサイトカインに反応するなど,必ずしも特異的な測定法とはいえなかった.しかし,モノクローナル抗体を用いた特異度の高い測定法が開発され,可溶性インターロイキン2受容体(SIL-2R)の測定として,酵素免疫測定がキット化1)された.このように最近では,SIL-2Rやホルモンなどの血中微量成分(pg/mlレベル)の測定が放射性同位元素,蛍光物質,発光物質などによらない測定系が可能になっている.
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