検査法の基礎
心電図自動診断の有用性と問題点
加藤 貴雄
1
1日本医科大学第一内科
pp.399-403
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902012
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サマリー
(1)心電図自動診断は,健康診断におけるスクリーニングに適している.
(2)大量高速処理は可能であるが,解析精度は現時点では十分とはいえない.
(3)現状のシステムは,重要疾患の見落としを避けるため診断基準を甘くしであるので,偽陽性が多くみられる.
(4)自動診断の再現性は比較的良好であるが,計測値の微妙な差によって診断が変わることもある.
(5)P波の認識が不十分なことに起因すると思われる誤診が少なくない.
(6)不整脈に関しての診断精度をさらに上げるためには,新たな診断口ジックの開発も必要である.
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