技術講座 免疫
IgG-RF
松本 文枝
1
,
武部 功
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
pp.405-410
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902014
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サマリー
IgG-RFは,IgG分画に属するRFであり,同一分子内に抗体部分と抗原部分の両方を持ち,互いに結合しあい自己凝集体を形成する特徴を持つ.この免疫複合体がRAあるいはMRAなどの病変に大きくかかわっているとの報告が多く,IgG-RFの測定が臨床的意義のうえから重要視されている.
IgG-RFの測定は,従来は画一された方法はなく,各施設が独自の方法で測定しているのが現状であった.しかし,近年ELISAを原理とするIgG-RF測定法がキット化されたことにより,検査室でもその測定が可能となった.
本稿ではIgG-RF測定の意義ならびにELISAを中心とした測定方法について述べた.
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