今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩
Conventional Therapy
Ca拮抗薬の有用性と問題点
堀 正二
1
,
駒村 和雄
1
,
鎌田 武信
1
1大阪大学医学部第1内科
pp.2587-2589
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903424
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ポイント
●Ca拮抗薬は冠攣縮性狭心症だけでなく,労作性狭心症にも有効である.
●Nifedipineの抗狭心症作用は冠動脈拡張作用が強く,diltiazemやVerapami1では心筋酸素消費量の抑制が大きい.
●Nifedipineとβ遮断との併用は両者の有利な作用(降圧と徐拍化)が強調されるが,diltiazemやVerapamilとβ遮断との併用は徐脈性不整脈・心収縮力抑制を認めるので注意を要する.
●Digitalis製剤と併用すると,digitalis血中濃度の上昇を招くことがあるため注意を要する.
●Cimetidineとの併用でnifedipine,verapamil,diltiazemの血中濃度上昇が認められている.
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