今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩
Conventional Therapy
亜硝酸薬の有用性と問題点
木之下 正彦
1
1滋賀医科大学第1内科
pp.2579-2581
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903422
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ポイント
●硝酸薬は狭心症,急性心不全,急性前壁梗塞,急性高血圧,冠動脈造影時の冠攣縮緩解に有効である.
●硝酸薬の頻回,大量投与は耐性が生じやすい.
●耐性には血行動態耐性と生化学的耐性がある.
●血行動態耐性には神経体液因子の亢進,循環血漿量増加が関与する.
●耐性の回避には,無硝酸薬期間を置く間欠療法が現時点では最良の方法とされるが,その際硝酸薬の単独療法は勧められない.
●硝酸薬は外因性のNO(一酸化窒素)のドナーとして有望である.
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