増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
Ⅶ.凝固
3.凝固因子
斉藤 正典
1
1金沢大学医学部第三内科
pp.240-242
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901954
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一般には凝固因子の定量には凝固因子欠乏血漿を用いてのPT,APTTを利用した一段法や発色合成基質を用いた生物学的活性値を求める方法が汎用されている.一方,最近,免疫学的手法の進歩によって凝固因子抗原量の測定が比較的簡便に行われるようになり,抗原量としては存在するが,生物学的活性を持たない分子異常症が次々に発見されるようになった.
本稿では凝固因子抗原量定量法,中でも一般的に用いられていると思われるロケット免疫電気泳動法および酵素免疫測定法を中心に概説し,臨床的意義についても触れることにする.
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