増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
2.蛋白質成分
(1)血清蛋白
藤田 清貴
1
1花園病院研究検査科
pp.59-60
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901487
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血清蛋白は,血清中に約8%の濃度で含まれ,構造,性状や機能の異なる100種類以上の成分から成る.一般に量的に多いアルブミンや免疫グロブリンの変動がない限り,血清総蛋白量は異常値を示さないので,蛋白分画を行い各成分の変動を調べることによって,病態の特徴を把握することが可能となる.したがって,血清蛋白の異常を分析するには,総蛋白,蛋白分画の検査は不可欠である.
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