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新生児医療における遺伝学的検査
武内 俊樹
1
1慶應義塾大学医学部小児科学教室
pp.1186-1189
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209137
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はじめに
重症新生児のうちの5〜10%は,遺伝子異常による疾患を持つとされる.次世代シーケンサーの登場により網羅的遺伝子解析技術が進歩し,DNAのレベルでゲノムを分析することが可能になった.これにより,多くの疾患の原因が明らかになってきている.遺伝学的検査を行う際には,各解析技術の長所および短所をよく理解することに加えて,適切な遺伝カウンセリングを行うことが重要である.本稿では,代表的な遺伝学的検査として,染色体Gバンド検査,マイクロアレイ染色体検査,次世代シーケンサーによる解析について概説し,小児・新生児医療現場への応用について述べる.
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