トピックス
循環器病予防療養指導士—クリニックにおける患者への指導とかかわり
小林 理恵
1
1えとう内科・循環器内科
pp.1190-1192
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209138
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
えとう内科・循環器内科(以下,当院)は医師1名,看護師5名,臨床検査技師2名,事務員3名で,高血圧症・糖尿病・脂質異常症の人が患者の約7割を占めるクリニックである.筆者は循環器病予防療養指導士1)の資格をもつ臨床検査技師として勤務しており,エコー検査を含めた生理検査,尿検査,血液検査を中心に行っている.
筆者が循環器病予防療養指導士を目指した理由は,単に循環器内科勤務だからということと自身の知識向上になればという考えからだった.しかし,循環器病予防療養指導士を認定している学会の総会や学術集会,セミナーなどに参加し,循環器病と合併する疾患の知識だけでなく,食事指導の方法や薬物治療のことなど臨床検査以外の勉強も必要と感じ,それらの知識を自分の業務に生かしたいと思うようになった.循環器病予防療養指導士の資格取得前は患者の相談に乗り指導を行うのは医師や看護師の役目だと思っていたが,2018年に資格を取得してからは,クリニックの一員として少しでも患者を手助けすることができればという思いで,自ら積極的に食事指導や運動に関する助言をする機会を増やしていった.最近では患者から疾患に関する相談も受けるようにもなった.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.