技術講座 病理
—step up編—心刺激伝導系の切り出し方法と標本の見方
松山 高明
1
,
初山 弘幸
1
1国立循環器病研究センター臨床検査部臨床病理科
pp.312-321
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205883
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●刺激伝導系の組織標本を適切に作製するためには,その正確な存在部位を知る.
●洞結節は上大静脈と右房の境界部にあり,分界稜(分界溝)が目印になる.
●“コッホ(Koch)の三角”の構造を理解して,房室伝導系〔房室結節-ヒス(His)束〕の存在部位を知る.
●刺激伝導系組織の観察は伝統的には連続切片によるが,適切に切り出しがなされていれば通常の標本作製方法でも可能である.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.