特集 心臓造形生物学:Heartができるメカニズム
刺激伝導系の発生
笹野 哲郎
1
,
古川 哲史
1東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科生命機能情報解析学
キーワード:
His束
,
Purkinje線維
,
心臓刺激伝導系
,
洞結節
,
不整脈
,
房室結節
,
生物モデル
,
突然死-心臓
,
Connexin 40
,
Vertebrate Iroquois Protein
,
洞性調律
Keyword:
Bundle of His
,
Atrioventricular Node
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Heart Conduction System
,
Models, Biological
,
Purkinje Fibers
,
Sinoatrial Node
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Connexin 40
pp.1126-1129
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
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心臓の刺激伝導系は,心拍数および心房・心室の協調運動をコントロールし,その異常は不整脈あるいは心電図異常として現れる.刺激伝導系は上位より洞結節・房室結節・His-Purkinje刺激伝導系に分けられるが,その発生様式は一様ではなく,関与するシグナルも異なる.刺激伝導系の発生異常と不整脈疾患の関連についても近年研究が進んでおり,一見健康な人が突然の心室性不整脈により死亡する,心臓突然死に関してもその原因の一部に刺激伝導系の発生異常が関与していることが明らかになってきた.本稿では刺激伝導系の発生について,疾患との関連に着目して概説する.
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