技術解説
心刺激伝導系検索の病理標本作製
齊藤 脩
1
,
佐久間 由子
2
,
鈴木 節子
2
,
砂田 美津子
2
1順天堂大学附属順天堂医院中央検査室病理,病理学教室
2順天堂大学附属順天堂医院中央検査室病理
pp.1383-1392
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914938
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臨床心電図学的所見と病理学的所見を対応せしめようとする諸家の努力は1950年代より重ねられて,ばくだいな時間と労力を費やしながらも,両者の照応は必ずしも容易ではない.
臨床的にはECG-monitoring,His束心電図の登場発展があり,ますます精緻を極めている.一方,病理組織学的な刺激伝導系検索方法には見るべき進歩はない.1例の伝導系標本の製作に1人の技師が専念しても6週から2か月の長時日を要する(Lev et al.)ことはLev,Hudson,Jamesらの方法が発表された時代から何らの本質的改革はない.そのためルーチンの病理検査から外れた特殊専門領域とされている.
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