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出生前遺伝学的検査—母体血胎児染色体検査の現状と課題
関沢 明彦
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
pp.272-278
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205874
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はじめに
出生前遺伝学的検査には,確定的検査と非確定的スクリーニング検査がある.確定的検査は羊水穿刺や絨毛検査で,直接,胎児細胞を採取して行われる検査である.非確定的スクリーニング検査は,間接的に胎児の染色体疾患の特徴を捉えて,その発症確率を推定する検査であったが,次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)を用いた新しい検査法が開発され,確定診断に近い精度の検査として利用可能になっている.本稿では,これらの検査の特色を概説する.
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