検査技師のためのME講座 計測器・17
記録器
池田 博
1
1日本光電工業(株)生体計測事業部
pp.1331-1334
発行日 1987年11月1日
Published Date 1987/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204337
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現代社会は情報化時代と呼ばれ,各種の情報が氾濫している.それらの情報も最終的には目に見える形で人間に伝えられ,さらに,その情報を保存するために紙の上に記録された波形,図形,文字の必要性に迫られている.
ME分野に用いられる記録器は,精度,画質などについて他の分野に用いられている記録器と同等であるが,生体現象を取り扱うため,若干異なる点がある.この分野における計測は対象が生体であるため現象が単発であり,繰り返しがないため,記録されたデータが非常に重要となり連続記録が必要になることが多い.また,そのデータ整理には波形の読みやすさが必要であることはもとより,データ整理に当たっては装置,測定系の安定性が必要であり,客観的に判断が可能な測定条件を測定者が記載したり,入力換算をしたりするのが容易であることが望まれている.
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