Japanese
English
装置と方法
記録器としてのパソコンの使用
Use of a personal comnputer as a recorder
諏訪 邦夫
1
Kunio Suwa
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Department of Anesthesia, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1293-1296
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204973
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情報処理装置としてのコンピュータの有用性は十分に認識されているところであるが,本稿においてはそれとは少しニュアンスの異なる,パソコンを単純な記録器として使用する問題を考察したい。
各種の研究測定機器においては,測定結果を紙に残すのが最も標準的な記録法である。ところで同じ測定器であっても臨床使用を目的とした機器,特にモニター機器の場合は,数値をメーターの読みとして表示するだけで,「記録として残す」機能はもっていない機器も多い。けれども現実には記録として残すことの要求される場合も少なくない。機器の性能をチェック・比較したり,本来モニター機器であるものを研究に使用したい場合などがこれにあたる。このような場合,もっとも標準的な施行方法は機器がもっているアナログ出力をアナログ記録装置に接続することであるが,もうひとつのやりかたとして最近ではどこでもあるパソコンを利用して数値を記録していくことも可能なことが少なくない(図1)。場合によっては大変に便利である。パソコンを単純な記録装置として使用することは,コンピュータを使う立場からみると簡単過ぎてあまり興味をひかない。しかしコンピュータの知識が全くなくても可能な程にやさしくはない。そうした事情で意外に無視されている問題であるので,ここにあえて取りあげたわけである。
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