技術講座 生化学
アミラーゼ測定法
大川 二郎
1
1兵庫県立病院がんセンター検査部
pp.225-230
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202990
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α-アミラーゼ(α-1,4-glucan 4-glucanohydrolase;EC 3.2.1.1)はデンプンとグリコーゲンに作用する加水分解酵素であり,α1-4グルコシド結合を加水分解し,グルコースとマルトースおよび還元性デキストリンを生成する.このようにデンプンにランダムに作用するアミラーゼをendoamylaseと呼び,これはヒトと動物由来アミラーゼの特徴である.これに対して植物由来アミラーゼは,デンプンの非還元末端から順次作用してマルトースを生成するのでexoamylaseと呼ばれ,またこれをβ-アミラーゼと呼ぶ.
臨床化学の日常検査で測定されている酵素の中でα-アミラーゼは,最も測定方法と活性表示単位の種類の多いものである.筆者らが最近行ったサーベイでも,参加32施設で11種類の測定法と活性表示単位の組み合わせがあった.
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