研究
オートアナライザーによるアミラーゼ測定法について
片岡 直斗
1
,
服部 嘉之
2
1高知県立中央病院生化学検査室
2高知県立中央病院内科
pp.80-82
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907068
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アミラーゼ測定法として,酵素反応の結果デンプンより生ずる還元糖を測定するSomogyi法1)などのSaccharogenic法と,未反応のデンプンをヨードデンプン反応を利用して測定するAmyloclastic法が広く行なわれている.前者は基本的な方法と考えられているが操作が煩雑である.後者はデンプンやヨウ素液の品質,ヨードデンプン反応におけるタンパクの影響などがいわれているが,これらの点に注意をはらえば,アミラーゼ管法2)をはじめ日常検査法として実用的な方法が多い.
一方,ワゴスチグミン試験,パンクレオザイミンセクレチン試験など,アミラーゼ誘発による膵機能検査1)においては,Somogyi法などのSaccharogenic法の酵素単位が連続的なアミラーゼ値の変動を表現するのに便利であるとして一般に用いられているが,検査室の負担は大きいのが現状である.
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