新しいキットの紹介
‘DyAmyl’によるアミラーゼ測定法
小田原 美津
1
,
中根 清司
1
1名大病院検査部臨床化学
pp.896-899
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907720
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アミラーゼ活性測定法として,徒来から検討されてきたamyloclastic法1-3),saccharogenic法4)は,いずれも基質としてデンプンが用いられるが,誤差を伴う種種の欠点がある.特に,基質となるデンプンはアミロースとアミロペクチンの混合物であり,その混合比は原料により異なり,また収穫の時期,温度などにより異なり,測定値の大きいバラツキの原因となるものである.
最近,Ceska5,6),Babson7,8),Klein9,10)らによりchromogenicな基質を用いる方法が開発された.そのなかの小野薬品から‘DyAmyl’の名で発売されたReacton Red−2Bと結合したアミロペクチンを基質としたアミラーゼ測定キットを検討する機会を得たので,その結果を報告する.
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