おかしな検査データ
尿より検出された赤痢菌?
笠原 和恵
1
1岡山済生会総合病院臨床検査科
pp.761-763
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202353
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数値分類による細菌同定の定着化
感染症はhost-parasite relationshipによって成立つが,抗生物質の急速な進歩とあいまって,いわゆる病原細菌はかげをひそめる一方,生体防御機構の破綻によって生じるopportunistic infectionが注目されはじめて久しい.
この状態を反映して,臨床検査領域における分離菌種は,増加の傾向が顕著であり,その同定は年々複雑となってきた.したがって数種の生化学テストを実施して分枝式同定によって属を同定し,種を決定していた昔日の方法では,現状においてはとうてい対応することができない.
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