知っておきたい検査機器
自動包埋器—Fisher社のヒストマティック
寺島 寛
1
,
山下 達雄
2
1大阪市立大学中央臨床検査部
2大阪市立大学病院中央臨床検査部
pp.757-760
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202351
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自動包埋装置はかなり古くから英国,米国などで開発されていたが,その機構・機能には大差がなく,脱水及び透徹容器10個とパラフィン熔融槽2個を備え,組織片の自動送り装置を内蔵した本体からなるものが多く,そして各種容器が円板上に並んでいて自動送りが円形に行われる,いわゆるロータリー式のものであった.その後,いろいろと機構に工夫がなされ,ロータリー式に溶媒加温,減圧装置が内蔵され,脱水過程の迅速化を図るものが普及してきた.さらに近年,溶媒の公害問題及び組織検索法の多様化に対処すべき装置が出現してきた.そこで今回,この装置の特徴,機能,機構概略,仕様及び操作手順について述べる.
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