トピックス
NCCLSとは
富田 仁
1
1京大医療短大部
pp.760
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202352
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NCCLSは,The National Committee for ClinicalLaboratory Standardの略で,1968年に,米国においてCollege of American Pathologistsが専門会員Professional Membershipsの代表となり,それに政府会員Gavernmental Membershipsと多くの業界会員IndustrialMembershipsの代表が加わり,臨床検査に関して合意のStandardを作って,種々の印刷物を発行するものである.Reference MethodsやReference MaterialsやDefinitive Methodsの確立をめざして,ガイドラインを作ったりした.このように,種々の多数の印刷物を出しているので,その情報を得るためには,年間350ドルを出し,Corresponding Memberになるとよい.日本臨床病理学会もそのメンバーの一つとして加入している.
臨床検査は,全世界,どこの検査室で検査を受けても同じ値が得られるようにならなければならないということを最終目的としている.この最終目的には,未だ程遠いが,専門学会だけでなく,政府や業者が加わって,現在におけるみんなの合意が得られるStandardないしReferenceを作ろうというのであるから,その努力には敬意を表して利用させて貰う価値がある.
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