技術講座 血清
梅毒の血清学的診断法I—Treponema pallidumの検出法
笠松 重雄
1
,
山屋 駿一
1
,
菅原 孝雄
1
1国立予防衛生研究所細菌第2部
pp.228-236
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201802
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梅毒の歴史については不明の点が多く,起源が新大陸にあったとする説(Columbian Theory)と有史前からヨーロッパにあったとする説(Pre Columbian Theory)がある1).
しかし,14世紀末に梅毒がヨーロッパ全域に拡大したことは事実とされている.当時の梅毒は急激な疾患で,第二期梅毒で致命的な症状を呈する未知の疾患であると報告されている.この激しい症状は比較的速やかに消退し現在のような慢性疾患に移行したと言われる.
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