技術解説
梅毒病原体(Treponema pallidum)の検出法
笠松 重雄
1
,
富沢 孝之
2
1国立予防衛生研究所
2国立東京第一病院
pp.929-932
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906567
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梅毒を診断する場合,梅毒の持有な臨床所見とTreponema pallidum (TP)の検出が,最終的なものであることはいうまでもない.しかし特異な病状もなく,Treponemaの検出が困難であるとき,比較的簡単な血清学的診断法にウエイトがおかれてしまう.
最近,病原Treponemaを抗原とする反応が広く行なわれるようになってきたが,血清反応から梅毒と断定することはむずかしく,あくまでも補助診断法である域を脱していない.
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