増刊号 超音波×病理 対比アトラス
1章 総論
超音波像と病理組織像の関連
谷口 信行
1,2
,
大澤 正明
2
1自治医科大学臨床検査医学
2自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.920-926
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104404
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はじめに
超音波検査は,簡便なだけでなく高分解能の画像が得られるため,広く臨床で用いられている.特に,乳腺疾患,甲状腺疾患,リンパ節などの体表領域をはじめ,心疾患,腹部疾患,腎泌尿器疾患など,領域を問わず,病変の描出に不可欠のものとなっている.
本書の各論では,これらの臓器の疾患について,はじめに超音波像が提示され,次にそれらに対応する病理組織像,その後症例について説明されている.ここでは,次章から始まる症例の超音波像を解釈する手助けとするために,超音波の性質と画像に与える影響について,超音波画像を参考にしながら概説したい.
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