増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
4)産婦人科領域
臨床像と病理組織像との対比
飯原 久仁子
1
,
横田 治重
2
,
山内 直子
1
,
坂本 穆彦
3
1東京大学医学部病理学教室
2東京大学医学部産科婦人科学教室
3東京大学医学部病理学教室
pp.110-112
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902328
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はじめに
病変,とりわけ腫瘍性病変の確定診断は病理組織学的検査によって得られる.したがって超音波検査を含め,各種臨床検査の有用性としては個々の検査所見から病理診断の内容にどこまで肉迫できるかが,その価値を決める大きな因子となる.
子宮腫瘍においては,生検などによる術前の診断精度も高く,したがって超音波検査は主として病変の局在や進展度診断を担っている1,2).一方,卵巣腫瘍においては,他の診断法が少ないため,超音波検査は,CT,MRIなど他の画像診断とともに,腫瘍の質的診断を担っていると考えられる3).
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