疾患と検査値の推移
鉄過剰症
高見 昭良
1
1金沢大学附属病院輸血部・血液内科
pp.469-474
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103944
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はじめに
鉄過剰症は余分な鉄が蓄積して起こる症状である.再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの骨髄不全では長期間繰り返し赤血球輸血を受ける患者が多い.輸血後鉄過剰症は,輸血を続けるうえで大きな問題であったが,経口鉄キレート療法や,厚生労働省による「輸血後鉄過剰症の診療ガイド」1)によって状況は一変した.
本稿では,輸血後鉄過剰症の診断・治療戦略について,臨床的観点から述べる.
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