Laboratory Practice 〈一般〉
大腸がん検診の現状とあり方
三原 修一
1
1みはらライフケアクリニック(日本赤十字社熊本健康管理センター)
pp.513-517
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103561
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はじめに
わが国では,近年,大腸癌罹患・死亡ともに急増しており,今後もさらに増加すると推測されている.2010年度には男性24,125人,女性20,495人が大腸癌で死亡しており,それぞれ癌死亡の第3位,第1位となっている.大腸癌死亡は,この20年間で2倍以上に増加している.この,急増する大腸癌死亡を減らすには,検診による早期発見・早期治療が不可欠である.
筆者らは,長年にわたる大腸がん検診の経験をもとにさまざまな提言を行ってきた1~6).本稿では,大腸がん検診の現状と課題,今後の展望などについて述べる.
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