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あとがき
桑 克彦
pp.484
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102453
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本誌の編集委員として最後のあとがきを書くことになりました.
医療における臨床検査の本質を語るのに,「医療の質は,臨床検査の質に依存する」という言葉があります.臨床検査の質が高ければ,これを用いて行う医療の質も高くなる.というわけです.臨床は患者さんに直接かかわることから,医学におけるアートとしての役割であるとしますと,臨床検査はまさしくサイエンスとしての役割になります.例えば臨床化学検査では,可能な限り化学量論的(stoichiometric)に扱われるように測定方法を組み立て,かつ精確な測定結果になるようにします.そして患者さんの悩みを少しでも解決できるように臨床検査を通して問題解決の成果を患者さんに還元することです.
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