オピニオン
臨床検査技師としてMRIに携わって
伊東 由紀子
1
1九段坂病院臨床検査科
pp.475
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102089
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臨床検査技師が磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging,MRI)検査を担当していると聞くと,昭和に教育を受けた臨床検査技師は“えっ どうして?”と思われる方も多いのではないでしょうか.生理検査に関する政令改正で1993年にはMRIも臨床検査技師が実施できるようになりました(しかし,まだまだ画像診断に関しては診療放射線技師だけの領域であるという認識が強いようで,同じ医療職の人たちにも理解されていないようです).時を経て今では臨床検査技師がMRIを担当する施設が増えているのではないでしょうか.しかし,まだ認知されていないと思われますので,本稿では現在,私が携わっているMRIの仕事について述べたいと思います.
私が勤務している施設では1996年のMRI導入に当たり,人員の効率的運用ということで,放射線科と検査科が共同で検査業務を行うことになりました.私は3人目の臨床検査技師として従事しています.初めてMRI室に足を踏み入れたとき,これまで扱ってきた機器とは比べものにならない装置の大きさと音に圧倒されました.
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