増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅱ.基本的な検査—手技と診断のポイント
MRI検査
津ケ谷 正行
1
,
伊藤 尊一郎
1
,
永田 大介
1
,
梅本 幸裕
2
Masayuki Tsugaya
1
1豊川市民病院泌尿器科
2名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.119-125
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902566
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1 はじめに
MRIの診断上の臓器別有用性が1993年に論議されたとき,極めて有用な部位,非常に有用な部位,有用な部位,有用性が高くない部位の4段階に分類され,診断に極めて有用な部位は脳や脊髄であった。一方,副腎,腎,膀胱,前立腺などの泌尿器科領域ではいずれも3番目の有用な部位に判定された1)。その後,MRウログラフィーの登場やMRアンギオグラフィー(MRA)が腎動脈や骨盤動脈へ応用されるようになったことから,MRIが得意としていない臓器に対しても飛躍的に発展している。
本稿では,泌尿器科領域におけるMRIの基本的事項について述べる。
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