増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編
4. 生化学検査
15)TG(中性脂肪)
越智 正昭
1
1愛媛大学医学部附属病院診療支援部臨床検査技術部門
pp.1297-1299
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100295
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検査の基礎
トリグリセライド(triglyceride,TG)は正式にはトリアシルグリセロールと呼ばれ,3分子の脂肪酸と1分子のグリセロールとがエステル結合したものである.血清の中性脂肪(mono-,di-,tri-の各glycerideに分類)は90~95%以上がTGとして存在するので中性脂肪と同義語として扱われている.
1 . 試料の取り扱い
血清TG濃度は食事の影響を強く受けるので空腹時採血が必須である.採血前日は高脂肪食やアルコールの摂取は避ける必要がある.4℃保存では2~4週間,-20℃保存では長期間にわたり測定可能である.凍結融解は避ける.
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