Japanese
English
綜説
肺の中性脂肪代謝
Triglyceride Metabolism in Lung
安岡 劭
1
,
螺良 英郎
1
Susumu Yasuoka
1
,
Eiro Tsubura
1
1徳島大学医学部第3内科
13rd Dept. of Int. Med., School of Med.Tokushima Univ.
pp.104-110
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202717
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肺表面活性物質の主成分がレシチンの飽和分子種(Dipalmitoyllecithin)であることが明らかにされて以来,肺での燐脂質代謝が活発でありかつ重要であることが多くの研究者により確められている1)〜3)。すなわち,肺表面活性物質が肺胞の安定化に必須の物質であることから,この物質の主成分であるレシチンの代謝は肺の代謝の中でも重要な位置を占めている。これに対して,肺の中性脂肪(Triglyceride,以下TG)代謝の生理的意義はいまだ充分解決されていない。本稿では,肺の中性脂肪代謝に関する諸家の実験成積やわれわれの実験成積にもとづいて,全身的な立場からみた肺のTG代謝や,その研究上の問題点について考察する。
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