Japanese
English
研究
成人病検診で見いだされた高GGT血症の一家系
Familial Hyper-γ-glutamyltransferasemia Detected by Health Check-up Examination : A Newly Discovered Instance
田山 順一
1
,
岩渕 やよい
1
,
小松 正孝
2
,
原 博子
2
,
中田 義隆
2
,
桑 克彦
3
Junichi TAYAMA
1
,
Yayoi Iwabuchi
1
,
Masataka KOMATSU
2
,
Hiroko HARA
2
,
Yoshitaka NAKATA
2
,
Katsuhiko KUWA
3
1筑波メディカルセンター病院臨床検査科
2筑波総合健診センター
3筑波大学医療技術短期大学部
1Department of Clinical Laboratory, Tsukuba Medical Center Hospital
2Department of Multiphasic Health Testing and Service, Same Hospital
3College of Medical Technology and Nursing, University of Tsukuba
キーワード:
成人病検診
,
血清高GGT活性
,
低分子型
,
尿中GGT
,
遺伝性変異症
Keyword:
成人病検診
,
血清高GGT活性
,
低分子型
,
尿中GGT
,
遺伝性変異症
pp.1397-1400
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916963
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成人病検診で血清γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT, EC2.3.2.2)のみが異常高値を示し,臨床的にはなんらの異常も認めない健常者(42歳,男性)を見いだした,3世代の家系検索の結果,母親および子供2人に同様な高GGT血症がみられた.この子供2人にはなんらの臨床的異常は認められなかった.また,発端者の血清GGTサイズは50kDaと低分子型であり,このGGTは尿中にも排泄されていた.これらの知見は,本一家系にみられた高GGT血症が遺伝性の変異であることを強く示唆するものである.
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