Japanese
English
研究
ULTRA-FLO 100全血小板カウンターと他機種との比較検討
Comparative Study of ULTRA-FLO 100 Whole Blood Platelet Counter with Other Devices.
中野 純一
1
,
荒武 八起
1
,
多田野 祐子
1
,
大滝 幸哉
1
Junichi NAKANO
1
,
Yatsuki ARATAKE
1
,
Yuko TADANO
1
,
Sachiya OHTAKI
1
1宮崎医科大学病院中央検査部
1Central Laboratory of Clinical Investigation, Medical College Hospital, Miyazaki Medical College
pp.593-596
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915469
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はじめに
血小板カウンターによる血小板数の測定は,一定範囲内の体積を有する粒子を分別計数することに基づいている。
初期の全血による血小板計数は,赤血球の混在による影響のため失敗したが,その後PRP法1)あるいは希釈遠心法2)と言われる方法が開発され,赤血球の混在による影響を取り除くことによって,血小板を正確に測定すべく改良がなされてきた.しかしながら,PRPの作製に時間がかかることや,高低のスレッショールドを越えた血小板あるいは血小板以外のセル・フラグメント3)などを区別する方法がないことなど,問題は残っている.最近では更に改良された機器が登場してきたが,その中にあってフローシステム,スレッショールドチェック,計数システムなどの改良を行ったULTRA-FLO 100全血血小板カウンター(Cray Adams)を試用する機会を得たので,その特徴と他の2機種との比較について報告する.
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